MAK Schindler Scholarships
MAK Schindler Scholarship Program at the Mackey Apartments, Los Angeles
MAK アーティスト・建築家レジデンスプログラム
オーストリア連邦・住宅・芸術・文化・メディア・スポーツ省(芸術文化局)は、MAK(ウィーン応用美術館)と協力し、2026/2027年度にロサンゼルスのMackey Apartmentsでのレジデンス奨学金を合計6件授与する。この奨学金は、4名のフリーランスアーティスト、2名の建築学専攻の上級学生(「2. Studienabschnitt」)、および建築学の修了直後の卒業生を対象とする。
MAK(Austrian Museum of Applied Arts /現代美術部門)がRudolph M. Schindlerの作品と関わり始めたのは、1986年に新しいMAKで開催された初期の展覧会のひとつ「R. M. Schindler, Architect, 1887−1953」からであり、これはこのオーストリア人建築家の作品がオーストリアで初めて紹介された機会でもあった。この重要な展覧会を通して、Schindlerの建築物が母国だけでなく国際的にもほとんど知られていなかったことが明らかになった。1991年の冬、MAKがロサンゼルス周辺に残るSchindlerの建築を調査した際も、状況がほとんど変わっていないことがすぐに分かった。Schindlerの足跡を辿ると、1923/1925年に建てられ、開発業者の計画で大きく損傷しているPueblo Riberaのあるラホヤ、かつて建築家自身の自宅兼スタジオだったものの放棄されたKings Road House、今もその「最もエレガント」とされるヴィラ群が見られるSilver Lake、後の増築により改変されたLovell Beach Houseが残るニューポートビーチへと至った。ロサンゼルスでのR. M. Schindlerとの出会いは次第に「コミットメント」へと変わり、亡命を余儀なくされたこの人物を通して、何千人もの人々を失い追放したオーストリアにとっての機会となった。これが、R. M. Schindlerの建築物保存を推進するだけでなく、彼のビジョンを継承し、現代の芸術と建築を促進・影響することを目的としたイニシアチブの発想の出発点となった。
1994年以降、ウィーンとロサンゼルスの国際的なつながりは、空間構造や概念的・実験的アプローチに基づく芸術と建築の革新、新しい潮流、学際的展開に焦点を当ててきた。Schindler Houseでの展覧会、MAK Talks、シンポジウム、講演に加え、SchindlerのMackey Apartmentsで行われるMAK Schindler Scholarship Program アーティスト・建築家レジデンスプログラムは、これら活動の重要な一部を成している。奨学金プログラムの主な焦点は、若手アーティストおよび建築家/建築学生の個人支援を長期的に目的とし、活発な交流プログラムを通じて新たな学際的機会と対話を生み出すことにある。
芸術と建築の境界領域での実験への明確な志向がこのプログラムの中心となっている。その目的志向かつ実践的な構造(Schindler Houseでのプログラム運営への参加、大学・アーティスト・建築家との協力、展覧会活動)により、芸術と建築の今日的課題に関する幅広い議論の機会が提供される。
応募条件
フリーランスアーティスト
建築学専攻の上級学生
建築学の修了直後の卒業生
申請料
なし
実施期間
2026/27年
必要書類
応募フォーム