#6 AiRの意義・書類作成の重要さ!アーティスト座談会 with 佐藤未来&不破大睦 -後編-
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第6回は、前回に引き続きオランダ・アムステルダムを拠点に活動されているアーティスト、佐藤未来(さとう みく)さんと不破大睦(ふわ だいち)さんをゲストに迎え、artPuffinチームとのカジュアルな座談会をお届けします。公募やAiRの探し方、AiRが与えたキャリアへの好影響について、経験豊富なお二人にじっくり伺いました。
関連リンク
佐藤未来さんの website / Instagram
不破大睦さんの website / Instagram
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artPuffin 坊上
ちょっと話が戻るんですが、先ほどの友達の話で思い出したことがあって。大学時代、隣の席だった友人が今、海外でかなり活躍しているんですね。その友人にアムステルダムで初めて会ったときに、公募についてのアドバイスをもらったのを、今ふと思い出しました。
不破さんが最初に通ったレジデンスがハンガリーだったと言っていましたけど、僕も実は初めて通った公募がハンガリーだったんです。その友人が「東欧が絶対いい」と強く勧めてくれて。言い方に語弊があるかもしれませんが、「東欧は際立ちやすい」と。東欧の公募に応募してくる人の母数自体が少ないから。ロンドンやアムステルダム、ベルリン、パリといった主要都市はやはり競争率が高く、みんなそこを目指してくる。
でも、自分のキャリアがまだ浅く、CVに書けるような実績が少ない段階でそういう都市に挑戦するのは、採択される確率は下がる。だから、確率の面から考えても、東欧は競争率が比較的低く、さらに日本人としてスタンドアウトしやすいという点で、最初の一歩としては良い選択肢になると思います。
不破大睦
ハンガリーに限って言えば、中国系の企業が多くて、アジア人自体はブダペストにはけっこういました。でも、僕が滞在していたのはリゾート地のような避暑地で、そこでは本当にアジア人が誰もいなくて、文字通り際立っていたと思います。
ヨーロッパではあるけれど、西ヨーロッパとは人々の性質がまったく違う印象がありましたね。ロシアの影響もあるし、経済的な背景もあるけれど、特にオランダのように「問題は起きてから考えよう」とする楽観的な文化とはまったく違っていて。
ハンガリーのアーティストたちは日々の生活に直面している感覚が強くて、そういう考え方が自分にはすごく近いなと感じました。ヨーロッパって一括りにされがちだけど、国によって歴史も価値観もまったく違いますよね。だから、もっと他の東欧の国にも行ってみたいと思っています。
旅行先としても、東欧を選ぶ人ってあまり多くないですしね。
artPuffin 坊上
でも、公募を見ていると本当にたくさんありますよ。最近だとリトアニアがすごく多いです。ラトビアなどのバルト三国も増えてきてますし、ハンガリーも公募が多い。
不破大睦
ちなみに、お二人はレジデンスを探すとき、どういう風に探していますか?国で選ぶのか、それとも自分のプロジェクトとの関連性で選ぶのか。検索の仕方なども知りたいです。